排泄介助~便汚染の対応方法・手順

※排泄介助~便汚染の対応方法・手順【うんちまみれの場合どうする?】

便汚染は、褥瘡、かぶれを招く怖いもの。決して甘くみてはいけない。

 

寝たきりの方や、自分でトイレができない方が、便汚染をしていると、当の本人は相当気持ち悪い思いをしてます。なにしろ自分で綺麗にしたくてもできないのですからね。いちはやく清潔な状態にしてあげなくてはなりません。

おむつの中は便で汚染してない時でも、常に蒸れている状態、高温多湿状態なのです。ここにさらに便失禁などで汚れてしまえば、それは、もう皮膚状態が悪化する要因が揃いすぎてしまします。

こういう状態になることが多い人ほど、皮膚トラブル(かぶれ、褥瘡)に繋がってしまいます。なので、便汚染は速やかに清潔な状態にしましょう。

 

便汚染の対応は慣れる!数をこなすべし!

 

便汚染をしていると、慣れた介護士であれば、手際よく綺麗にしていくでしょうが、まだ経験の浅い介護士にとっては、どちらかというと避けて通りたいでしょう。便に汚染された光景をみると途方に暮れてしまうこともあると思います。

便(うんち)で汚れている利用者様をはじめて担当する時は、ほんとに自分に出来るのか?と思うでしょうが、大丈夫です。これは慣れてきます。

慣れてしまえば、体が勝手に動くようになりますので安心して下さい。それまでは、ひたすら数をこなす!につきます。

便汚染の対応のやり方

 

便汚染は、例えばパットがずれてたり、もうパットなど意味をなさずに、すごいボリュームな時もあったり、また、下痢状で染み出たり様々なケースが考えられます。

さて、これをどう綺麗にしていくか?
・ベッドに寝ているパターン。

 

※用意するもの

①新聞紙か汚物を入れるバケツなど(汚物をいれるものは各施設でいろいろあると思います。)

②陰部洗浄ボトル(入れるお湯は人肌ぐらいの温度○○○)

③手袋

④陰部洗浄する際のお湯を受けるパット

⑤たらいなどにお湯を入れたもの

⑥ハンドタオル3枚ほど

⑦トイレットペーパー

です。これは、あくまで教える人や各施設のやり方があり、差はあるでしょう。

手順

 

・上下の衣服が汚染している場合はまず、それを脱がせてあげます。汚染したおむつやパットなども、身体から取り去り、新聞紙などにくるんで、なるべく匂いがダイレクトに部屋に充満させないようにします。(この匂いは自分がきついからということもあります^^)

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・これらを、①の広げた新聞紙か汚物を入れるバケツに一時おいておきます。

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・かなり、便がお尻などについていたら、⑥のトイレットペーパーでできるだけ拭き取ります。

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・お尻や陰部など汚れたところを中心に、②の陰部洗浄ボトルを使って、③の手袋をした手でやさしく洗っていきます。

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・また、この時に、④の陰部洗浄する際のお湯を受けるパットを、お湯が落ちてきてもベッドが濡れないように敷くことが大事です。
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・⑤のたらいなどにお湯を入れたものに、⑥のハンドタオル1枚目をしぼって、利用者様のお尻(臀部)や陰部にをやさしく拭きあげていきます。
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・⑥のハンドタオル2枚目は乾いたものを使用して、拭いてあげて仕上げをします。足りない場合は3枚目も使って下さい。

 

(補足)ラバーシーツなど敷いてなくて、ベッドまで汚染した場合

 

ベッドにラバーシーツを敷いていればいいのですが、もし敷いてなくてベッドまで汚染してしまった場合は、まずは体をふいて、そのベッドの汚染している部分をぼろタオルかトイレットペーパーなどで、できるだけふきとります。

そして、体につかないように、汚れた部分にパットを敷いてあげると体につかなくて作業しやすくなります。

どうしても、パットを敷いたぐらいでは、収集がつかないといった場合には、一旦違うベッドなどに移動してもらうしかないでしょう。

まとめ

 

大体こんな流れになります。何度も言ってますが、これは私が主にやっていたパターンで、まだ、いい方法があるかもしれません。

それは各施設や事業所のベテランさんや先輩に教えて貰って下さい。ただ、言えることは、利用者さんを長時間、不潔な状態にさらさないということです。これさえ守れていればOKです。