デイサービスでの王道のレクリエーションと言えば、風船バレー、カラオケ。この2つであることは間違いないでしょう。ここでは、ただ、やるだけでも楽しいこの2つを、さらに楽しませるコツ、工夫を話してみたいと思います。
風船バレー
レクリエーションの王道中の王道と言えばこのレクでしょう。デイサービスの現場では、どこの事業所でもこれはやっているでしょう。逆にやってないとこはないといってもいいぐらいの定番レクリエーションです。
やはり風船を無心で打ち合うと、とてもリフレッシュし気持ちよくなります。なによりも誰もが笑顔で風船を追いかけます。
・やり方
風船を用意する。仕切りのぼうなどでコートを作る。
・チーム分け。
9対9,若しくは10対10ぐらいが一番盛り上がると思います。あまり人数が多いと、ボールが回ってこない可能性もありますので。
・レベルを合わせる。
身体状況や運動神経などをみて、強さが大体同じなるくらいにチーム分けをすると緊迫したおもしろいゲームになるでしょう。ただ、仲のいい人同士でチームを組みたい場合もあるので、そこは配慮が必要です。
・盛り上げるために。
やはり、主力選手が、前列にきますので、あまり、後ろの人にはまわってきません。なので、まわりにいるスタッフが、たまに浮いている風船を後ろの人にも回して上げます。それだと、いかさまでフェアじゃないじゃないか!という声も聴こえきそうですが、私が実際これをしていましたが、特別クレームみたいにはなりませんでした。一方のチームだけでやればクレームも出るでしょうが、両チームにこの補助的なものをつければ、チームもう1人味方が増えた!しかもなかなか居心地のいいパスももらえるし!と逆に気持ちよくなるようです。
・ヒートアップのしすぎに注意。
風船バレーはいすに座ってのプレーになります。気をつけたいのが、どうしてもゲームが白熱してくると、風船を無我夢中で追いかけますから、いすから立ち上がってしまう人もいます。なので、安全面の確保の為にも必ずそばに職員数が見守りを行う必要があります。まあ、だいたい白熱してしまう人っていつも特定の何人かだったりしますので、その方たちを中心に気をつけていけばいいです。
カラオケ
もうひとつのレクリエーションの王道である、カラオケについてお話しします。
・五感を張り巡らし、常に気を使う。
食べ物のうらみも怖いですが、カラオケのうらみもこわいです。あの人は3曲歌っているのに、私は2曲しか歌ってない。など言ってブスーっと怒ってしまうこともあるので気を使わなくてはなりません。
・利用者のレパートリーを把握しておく。
この人は、どの曲が好きでどんなレパートリーがある。というのをメモしておくと、利用者さんは気持ちよくカラオケをすることができるでしょう。利用者さまの好きな曲をまんべんなくいれておくと、場が荒れずに盛り上がることができます。
・私は別に歌わなくていいと拒否する人への対処法。
私は、歌はいい。とあまり積極的には歌わない人でも実際その方のお気に入りの曲を入れてあげると、じゃーしょうがないと唄います出す人もいます。唄いはじめればさっきまで遠慮してた姿はそこにはなく、自分に酔いしれれて歌っていたりします。なので、この人は、歌ってないからいいや!ではなく、よくその人のことを知ってる見極めることが大切です。そういう気配りのできるデイサービスの職員がたくさんいるところが、口コミで人気が出るデイサービスになるのです。
●まとめ
この2つの王道レクリエーションを紹介しました。もちろん王道なので、ただやるだけでも利用者さんには楽しんで頂けるのですが、風船ばれーをやるにしても、みんはにボールが回るように工夫してみよう。
とか、カラオケでは、いろんな利用者さんの好きな曲をメモしたり、上手く乗せて歌ってもらったりという、利用者に一歩踏み込んだ対応、気配りが出来れば、数倍もおもしろいレクリエーションや空間作りができます。
また、こういったことを意識して日々仕事をすれば、他の人より頭ひとつ抜きん出た介護士になれますし、もし管理職の立場なら、部下に意識してもらうことで、他とは別格のデイサービス集団を作ることも可能です。