ドロンズ大島の介護から学ぶ 地域包括支援センター

ドロンズ大島の介護から学ぶ!【悩みは地域包括支援センターで解決!】

ドロンズ大島さんは、介護をどのように行ってきたか?また、介護疲れしている時に、悩みが解決するに至った、地域包括支援センター、ケアマネージャーという存在。

そして、介護に困っている人が地域包括支援センター、ケアマネージャーをどう利用して頼っていいかも詳しく説明していますので、ご覧下さい。

 

介護がはじまったきっかけは肺がんから

 

ある日、お母さんから、一本の電話があり、「病院の検査で引っかかったから来てくれないか」と言われたとのこと。そこで、ステージ4の末期の肺がんと診断されたようです。

こうなっては大島さんもほっとけないとのことで、お母さんと同居するようにしました。ここで、施設入居をせずに、一緒に暮らす道を選んだのは本当にやさしい方なのでしょう。

ただ、お母様もがんであることは知ってましたので、そのショックから反応性うつ病になってしまいます。高齢者になるとショックなことも増えてきますので、うつ病など精神的な病気にかかる方も結構多いです。

 

二人で楽しく過ごしていくはずが・・・介護負担が重くのしかかる!

 

とある日に、お母さんが、大島さんが仕事に向かうところを話しかけ「今日は何時に帰ってくるの」と行ったので、「遅くなる」と返答すると、それに返したのが、「帰ってきたら死んでいるかもしれないよ」と言いました。

これには、さすがに怒ってしまい、「それを言われて、どんな気持ちになるのかわかっているのか?」と怒鳴りちらし、直接手を出さないものの、床を殴りつけてしまいました。これは、やはり反応性うつ病の症状が出ていたのでしょう。

大島さん自身も、お母さんが心配で一緒に住みだしたはずなのに・・・こんなことをしてしまって。と自己嫌悪になることも増えてきました。

 

地域包括支援センターに相談!ケアマネージャー紹介で好転していく。

 

大島さんは「このままでは2人とも自滅する」と考え、地域包括支援センターに相談に行った。ケアマネジャーからは、デイサービスを利用するように勧められた。

このケアマネージャーという仕事の内容は、その人の体の状態とか、今の精神状態とか、またその人を介護している人もひっくるめてトータルで見立ててくれて、その人にあった介護プランを組み立ててくれます。

大島さんのケアマネージャーは、デイサービスに行けるようにケアプランを作成しました。やはり、家に閉じこもり気味になっていたので、それが続くと筋力が落ちてくるし、運動量や脳が働かないので、さらに認知症が進んでしまいます。

デイサービスは日中活発に過ごせるし、会話ができるので、認知症の進行防止などにとても効果のある介護サービスと思います。

 

がんの進行も進み、自宅では介護できなくなり特養へ!

 

ただ、がんの進行はしだいにすすんでいき、自宅で介護していくのにも限界を感じるようになってきました。そこで選んだ住む場所が、特別養護老人ホーム、いわゆる特養といわれるところです。

特養は、現在は、基本的に要介護3以上のいわゆる介護の手がかかる方が優先で入れる施設です。また、料金的にも有料老人ホームなどよりはリーズナブルという面もあり、待機で待っている方も多い状況です。

ここに入所するのを待つ為に、一時的に安い住宅型の有料老人ホームなどを探しそこで暮らしながら、特養が空くのを待つといった人も大勢います。ここに入ったら、ここで看取りまで行ってもらうという場所です。そういう場所に大島さんのお母さんは入りました。

 

介護の相談ならなんでも、まずは地域包括支援センターを頼ろう!

 

ここまでの流れをみてみると、やはり地域包括支援センターに連絡をしたあたりから介護負担が軽減し、大島さん自身にも余裕が出てきた感じがします。

大島さんの場合でいうと、一緒に母と住みだして、精神的に限界を迎えてから地域包括支援センターに相談にいきましたが、ただ、もう少し早い段階で行っても全然問題ありません。

例えば、一緒にお母さんと住み始める段階で、自宅から最寄りの地域包括支援センターを訪問して、これから二人で住むようになりましたので、なにかあったら相談させて下さい。というようなあいさつをしておくだけでも、何かと目にかけてもらえるはずです。

地域包括支援センターは、福祉の相談ならなんでもござれの、街のなんでも相談屋さんなので、ぜひ気軽に相談しましょう。

ただ、昨今の超高齢化社会にあって、介護が必要だがその恩恵が受けれていない方も相当いるかと思われます。地域包括支援センターの存在を知らない人も多いでしょう。私が思うに、『介護で何か困ったことがあったら、ぜひ地域包括支援センターをご利用下さい!』のようなCMがあって、世の中に浸透させるようなアクションをどんどん起こしていってほしいと感じます。