利用者・入居者からの暴言・暴力

介護職員が受ける利用者・入居者からの暴言・暴力【解決する方法とは!】

労働組合「日本介護クラフトユニオン」が、介護職員が介護施設の利用者、そしてその家族から受けているハラスメント(パワハラ)、セクハラが74%にものぼるというアンケート結果を公表しました。

内容はさまざまで、顔につばをかけられたり、死ねばいいと言われる、罵声を浴びせられる、泥棒扱いをされるなどなど。
ここでは、
・介護職員の接し方で打破できないか?声かけってとても大事!

・認知症と性格が結びついたら、暴言・暴力として症状が出ることもある。

・対処法(対応スタッフを変えてみる)

・どうしようもない時は、上司に相談、もしくは転職という手も・・・

 

以上の題目で解決策をお伝えしていこうと思います。

 

介護職員の接し方で打破できないか?声かけってとても大事!(細やかな配慮)

 

介護職員の接し方にも問題があるパターンもあると思います。他の人が接していると、なんともないのに、なぜか特定のあの人がからむとなぜか怒っている。ということって多々あります。

理由を聞いてみると、たとえば、その方の洋服を用意してあげるときに、声かけもせず、がんがん箪笥をあけ、勝手に服を選んでしまったことに気分を害したと言っていました。声かけ、ここをあけていいですか?どれがいいですか?など声かけって絶対に大事だと思います。

たとえば、私たちでも、声かけなしにテレビの番組を変えられるとカチンときますよね。対応の仕方でもかなり変わってくると思います。家族に対してでも、「テレビ番組を変えていいかな?」と言われるといきなり変えられるより、ぜんぜんいいと思います。

 

認知症と性格が結びついたら、暴言・暴力として症状が出ることもある。

認知症の周辺症状「BPSD(行動・心理症状)」によって、暴言や暴力が出ることがあります。認知症になると、その人によって例えば、理性が抑えられるなくなり、暴言を吐く方向に症状が出る人や、ティッシュペーパーなど何でも口にしてしまう異食行為といわれる方向に出る人など、症状の出方がそれぞれ違ってきます。

暴言や暴力が出やすい人は、専門的なことは言えないのですが、やはり性格も少なからず関係していると思われます。

私が体験した利用者さんで、手は出さないのですが、何か自分の思い通りにならないと急に大声を出したり、すごんだりしてくる人がいました。この方は相手をみているようで、特に女性に対しては、より攻撃的になっていました。この方は昔、軍隊にいた方のようで、ご家族に聞くところによると、家族の中でも嫁、娘には特に厳しくされていたようです。なので認知症になったとしても、こういう性格面というは色濃く出てくるようです。

こういった方は、その方の希望をかなえてやることが一番なのですが、それが認知症による思考だったりするためかなえられないこともあります。何か違う方法で、ガス抜きをしたりストレス発散をさせてあげる方法を考えなくてはなりません。

また、医師の診察によって、認知症の診断があれば、適切な薬の服用をしていくことも大事となってきます。

 

対処法(対応スタッフを変えてみる)

人間だれでも好き嫌いがあるように、入居者の人にとっても、それは当然当てはまります。もうほぼ寝たきりであまり会話もできない高齢者の食事介助で、極端に食事摂取量が減っている日がちらほらありました。ほかの日はよく食べるのにです。おかしいなーと思っていると、食べてない日に、同じ人が食事介助をしていたのです。

認知症状がかなり進行している人でも、人の好き嫌いというのはあるのです。その人のどこが嫌なのかはわかりません。食事を無理やり食べさせているような感じがあるのか?単純に見た目が好きではないのか?わかりませんが、申し訳ないけど、この方には食事介助をやめてもらいました。

そうすると、食べない日というのがなくなりました。このように、人には好き嫌いもあるので、これは違う例になりましたが、対応する人を変えてみるというのも、ひとつの手です。

どうしようもない時は、上司に相談、もしくは転職という手も・・・

 

いよいよ、利用者から暴言や暴力など受けて、さまざまな対処法を試してきたが、もうだめだ、精神的に無理と思った時は、どうぞ上司や施設長など目上の人に相談してみて下さい。

もし、親身になってくれる方であれば、その利用者様との接触をなるべく少なくしてくれたり、配慮してくれるでしょう。

そうではなく、接し方を改めてみて。や考えておくなど言って何も動いてくれないのであれば、そこの施設は俗に言うブラック企業であることも考えられますので、ぜひ一人で悩まずに、転職サイトなど転職エージャントに相談してみて下さい。