ここでは、住宅型有料老人ホームの生活相談員になりたい人向けに書いています。
有料老人ホームの生活相談員になりたいと思っている人は、いままで介護士としての経験がある方、憧れている方、介護士より給料や年収をアップさせたい方などいろいろな思いがあるでしょう。
住宅型有料老人ホームの生活相談員といば、施設運営を施設長とともに進めていくことになりますので、事実上は施設のナンバー2といっても過言ではありません。
そして、仕事の内容としては、多岐に渡ります。
①入居希望の相談、見学対応
②入居の契約、退去の手続き
③入居者獲得の営業
④苦情(クレーム)対応【入居者本人、家族、各事業所などからの苦情】
⑤事故報告
⑥各事業所(ケアマネジャー、看護師、介護士)などとの連携
⑦担当者会議の出席
⑧地域活動への参加
などなど、これは施設によっても、多少違いはあるでしょうが
上記のような役割をこなしていかなければなりません。
これらのことをこなせるスキルがつけば、施設運営をがっつり学んでいくことになりますので、いずれは施設長になってみたい人には、まずこの生活相談員で信頼のおける存在になれれば、その道が拓けてくるでしょう。施設長になりたい人の経験値をあげてくれるステップとなります。
・上記①~⑦の中から仕事内容を、少しピックアップして掘り下げてみます。
⑤事故報告について.
例えば、介護士や看護師から、事故の報告で、これこれこういったことがあったので家族に伝えてと言われます。明らかにこっちのミスでのことも連絡しなくてはいけないので、かなりプレッシャーになることもあります。
この報告は各施設で介護士がしたり、だれがしなくてはならないということはないのですが、へたに、慣れてない介護士が連絡することで、内容がこじれたり、クレーム化したりするので、一般的には生活相談員がすることが多いです。
なので、もちろん誤薬などこちらに過失がある場合はしっかりと事実を伝えなくてはなりません。ただ、その伝え方というのが大事で、誠心誠意謝罪が出来ているか、今後の対策をどうしていくかなど家族が納得する伝え方をしなければなりません。こういったコミュニケーションスキルも身についていきます。
⑥各事業所(看護師、ケアマネジャー、介護士)などとの連携について。
他業種との連携は大事になってきます。特に看護師との連携は、非常に大事な部分となってきます。看護師には、どの施設にもほぼ必ずいるのですが、その中でも必ずといっていいほど、ボス的存在、いわゆる”お局”がいます。このお局とうまくやっていくことが、仕事をスムーズに楽しくやっていくコツとなります。
まあ女性が多いので、時には、「それあんたがやればいいでしょ!」ってことも平気で仕事を振ってきたりします。大概は面倒なことが多いです。
あまり、ハイハイ聞いてやってしまうのも、使いっぱしりみたいでいやですが関係性が築けるまでは、出来る限り振られた仕事は丁寧に返していったほうがいいでしょう。
そして、信頼されるようになってきたら、あまりに図々しいことは言ってこなくなる・・・と思います。というか仕事が出来るようになれば、それが自分自身の態度やふるまいにも出てきますので、「あっこの人変わってきたな」というオーラみたいなものが備わるようになります。そうなれば対等に仕事が出来ると思います。
・仕事をこなしていけば、慣れが生じてくる。
これらのことを、こなしていくのは大変なことと思います。これらきつい仕事ですが、こなしていくうちに、自分なりのやり方であったり、慣れが生じてきます。こうしたらこうなるのかというパターンが自分の中で育ってきます。これを繰り返しているうちに、一段一段レベルアップして、気付かないつちにパワフル生活相談員になっていることでしょう。
そして、その先には、施設長という目標に手の届くぐらいまで成長しているでしょう。
ぜひ住宅型有料老人ホームの生活相談員に挑戦してみて下さい。